【長崎校ブログ】 65、面接に備える
医学部の入試では、多くの大学が面接を実施します。中には得点化している大学もあります。大学側としてはペーパー試験の結果だけでなく、将来医師として適性があるかどうかを見る重要な機会となります。したがって、短時間の面接の中に受験生の本質が見抜けるようないろいろな工夫がなされているはずです。
そこで受験する側としては、それなりの準備をして好印象を持ってもらえるようにしておくべきでしょう。面接の形態はいろいろです。面接官が複数で受験生が1人、面接官が複数で受験生も複数、さらに面接官の質問に対して受験生が答えていくオーソドックスなものから、複数の受験生にあるテーマについて議論してもらうもの、など様々です。事前に面接のための小論文を提出させる大学もあります。志望大学の面接の形態をしっかり把握しておきましょう。
問われる内容も様々ですが、主なものは「志望動機」、「高校生活で頑張ったこと」、「目指す医師像」、「尊敬する人」、「最近の医療問題」などはどこでも問われる可能性があるといっていいでしょう。自分の体験についての質問であれば事実を話せばよいのですが、一定の知識を基にした質問に答えるためには、平素から関心を持ち準備しておく必要があります。教科の勉強と同時に進めておきましょう。
また、面接の中には圧迫面接と呼ばれるものがあります。面接官が受験生に対してびっくりするような内容、返答に困るような内容、時には失礼と思えるような内容などをあえて問うてくるものです。その時の受験生の返事の内容や対応ぶりで、将来医師として、多くの患者さんと対応するための人間性が見られるのかも知れません。大学側としては、いろんな形でいい人材を取りたいということの表れかもしれませんね。
医師になるためには教科の点数だけではなく、同時に人間的にも魅力が無いといけないのは間違いありません。