【長崎校講師blog】過去問との向き合い方
過去問との向き合い方
今回は過去問とどのように向き合えば最も効率よく過去問を利用できるか話したいと思います。
まず、過去問が模試や問題集などと決定的に違うことはなんでしょうか。
それは、合否をを決める入試において実際に出題された問題であるということです。言わば過去問は大学側から受験生に向けたメッセージです。医学部入試、殊に私立医学部入試において、ある模試の偏差値70のAさんが不合格になり、65にも満たないBさんが合格するというケースは珍しくありません。
このようなことはAさんにとってその大学が志望校でなく過去問対策を怠り、Bさんが正しく熱心に過去問研究を行った場合に起こりがちです。
それは大学ごとに多かれ少なかれ「傾向」があるからです。「傾向」というのは単にどの分野がよく出るといったものに限りません。
過去問を研究していくにつれてその大学の問題レベルというものが見えてきます。もちろんその求められるさらに上のレベルまで対応できることも大切ですが、効率よく志望校対策をするには早い段階で求められるレベルを見極め同レベルの問題を日々の学習で積極的に解いていくことが大切です。
また合格するためには、入試において満点を取る必要はありません。実際に医学部に合格している人たちもすべてを理解している訳ではありません。合格最低点を取ることができればいいのです。実際の試験における緊張などを考慮し、練習のときは平均点を目標に設定してもいいでしょう。
どちらにせよ過去問をセットで解くと必ず解けないといけない問題、時間的に早めに飛ばすことを決断しなければいけなかった問題(解説を読んでも全く分からない問題など。)が出てきます。そういう本来は実際の入試でしか身につかない本当の実践力を身に着けることができます。
- 志望大学が求めるレベル、好きな分野、設定などを研究する。
- 目標点をとるための戦略を立てつつ解く。
以上二点を意識しながら過去問を解くことで必ず自分なりの志望校に合格するための指針が見えてきます。